名誉館長の部屋

カナダUBC植物園の皆さまが来館されました

2012.12.14

カナダUBC植物園の皆さま

カナダのバンクーバーにあるブリテッシュコロンビア大学植物園(UBC)高 山植物部門キューレーターのブレント ハイネ氏率いる20名の植物関係者が11月15日に当館に訪ねて来られました。一行は屋久島、阿蘇山、秋吉台、高知 県立牧野植物園、六甲高山植物園を経て当館に、館内では花好きの一行とあって、なかなか前進できません。熱帯スイレン、ラン、熱帯果樹、ハイビスカス、デ ザートガーデンの乾燥地植物、高山植物と種類の多さ、育ち具合、スケールの大きさに一同感動されました。

 「UBC植物園もスケールは大きいが、温室も小さくて、こんなに自然に近い熱帯の風景もありません。旅の最終日にこん な楽しい思いができるとは」と、皆さん目を輝かされながら、質問に、撮影にと大忙しのひとときでした。高山植物室ではニュージーランドのザンセツソウ、ヒ マラヤのブルークローバーがよく育っているのをご覧になり、「私たちは冬に枯らすがどうしたら良いか」の質問があり、バンクーバーは、夏は大阪と違い 10℃も涼しく、冬は暖流の影響でそう寒くない恵まれた土地と思ってましたが、お話を伺っていると冬の雨が高山植物などを傷めつける事がわかりました。

カナダUBC植物園の皆さま

 次に特別展「自然の恵みに感謝しよう」を見ていただくと、50年前の日本の風景と人々の写真に感動され、コマやけん玉などで童心に返られていました。そして3Dの写真展示会、カンラン展と盛りだくさんの催し物に満足されていました。以前私が、カナダのUBCそしてバンデューセンガーデン、 アメリカのシアトル、ポートランド、デンバーなどで日本の植物の話を行うために2回招待を受けて訪問したことがあり、多くの方々にお世話になりながらカナ ダ、アメリカの自然、植物園を勉強になった事、そして日本での3つの植物園作りに生かせた事を感謝していると伝えました。また、UBCでお会いしましょう と握手でお別かれしました。

一覧へ戻る