名誉館長の部屋

日本の素晴らしいフウラン、「富貴蘭」を楽しもう

2013.07.13

fuukiran2013毎日、暑い日が続きますが、そんな中、清々しい気分にさせてくれるのは「フウラン」や自然界で生じる突然変異品である「富貴蘭」ではないでしょうか?庭の 木々に着生させたり、鉢植えで育てていますが、繊細な白い花からはバニラのような甘い香りが漂います。 ことに夕方からが強く香り、夜行性の蛾を誘い、そ して蛾に蜜をプレゼント、代わりに花粉塊を他のフウランに運んで貰い受粉を助けてもらいます。口吻(こうふん)が長いスズメガはマダガスカルでも活躍し、 距(きょ)の長いランの一種アングレクム・セキペタレを見たダーウインは、きっとこの花に合うスズメガがいると予想をしたのは有名な話です。後にキサント パンスズメガという蛾が見つかりました。
フウランは1866年には『風蘭見立鏡』が出され100種以上の「富貴蘭」が掲載されています。今も伝統園芸植物として親しまれていますが、咲くやこの 花館では、富貴蘭展(7月13日~15日)が「近畿富貴蘭会」の皆さんの手によって開催され、「富貴蘭」についての相談や販売もあります。150品種以上 の富貴蘭の展示、変化花の代表「春及殿」、とら芸の「業平」ほかマニアの方から初心者までお楽しみいただけます。会員の余剰株も150株以上が、千円程度 からお手頃な価格販売されます。フウラン、「富貴蘭」の栽培は難しいものではありません。日本人が古くから愛したこの花をぜひ皆さんのお家でも育ててみて 下さい。
当館の高山植物室でも各地原産のフウランや「富貴蘭」をご覧になれます。兵庫県山崎にありました関西電力の施設「山崎伝統園芸植物研究所」の閉鎖に伴い 多数の伝統園芸植物、中国産植物の譲渡を受けました。その中には「富貴蘭」や「長生蘭」(セッコクの変異品)も含まれていました。少ない品種ですが高山植 物室でお楽しみいただいてます。

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