名誉館長の部屋

世界のランが花ざかり

2013.11.07

朝晩はかなり涼しくなってきました。体調など崩されてないでしょうか? 洋ラン展が11月6日から10日まで開催され、館のフラワーホールではランの美しい姿や香りが満喫できます。大阪愛蘭会、神戸蘭友会の会員の皆さまが大切 に育てられた種々のラン、そのうち立派なカトレア類だけでも80鉢、カトレア・マキシマのような原種から改良されたものまで大小さまざまです。
パ フィオペディルム・ヘレナエのようにベトナム北部原産で1995年に発見された珍しい種類やパフィオペディルム「トラスバール」(ロスチャイルディアヌム Xチェンバレイニアヌム)のように立派な交雑品も見られます。その上当館などで栽培した多数のカトレアcvの他に愛らしいカトレア・ワルケリアナ、カトレ ア・コクシニア、そして朱色の花が目立つプロステキア・ビッテリアナ、紫の花が美しいデンドロビウム・ビクトリアレギナエなどが自然の山を思わせる築山や テーブルディスプレーにされており、植物園ならでの手法をお楽しみいただけます。

講習会も毎日14時に開かれ6〜8日はカトレア、9日はコチョウラン、10日はデンドロビウムと植え替えを中心に手ほど きがされます。十数年前までは大きなラン展が大阪ドームや百貨店などで開催されてきましたが、今や大阪では当館の他に京阪百貨店守口店、花の文化園程度と なりました。ぜひ世界の熱帯から極地の花とともに250株以上のランをご覧いただけたらと思います。なお11日から17日までは日本の侘び寂びの心に通じ る「寒蘭展」が開催されます。

また、10日まで開催されている「押花展」もそれぞれの作品からは使われている植物への思いや工夫が伝わってきます。
力作を見られた入館者からは驚きを隠し得ない感動が伝わってきます。気持ちのよいこの季節、鶴見緑地の咲くやこの花館で楽しい、そして感動のひとときをぜひお過ごし下さい。

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