名誉館長の部屋

新年を迎えました

2017.01.05

_MG_1144あけましておめでとうございます。

2017年が皆様に良い年であるようお祈りいたします。

咲くやこの花館では1月5日より、館内随所で新年らしい雰囲気をお楽しみいただけます。入口には英国のケールがルーツでもあるハボタンを展示しており、フラワーホール、サボテン室、高山植物室にも新年らしさが漂います。春の七草、各種ヤブコウジ、ウメ、ロウバイ、伝統園芸植物などを配しています。今回はフラワーホールで楽しめる昔あそびがあります。各地の独楽(こま)も楽しめます。これは姫路市香呂で「日本玩具博物館」を個人経営されている井上重義館長のところで入手しました。もう30年以上のおつきあいになりますが、山陽電鉄に勤められていて、日本でも殆どない玩具博物館を公的な支援なしで立ち上げられた方で、尊敬する方のおひとりです。

ショップでは、昔の駄菓子屋の店先を飾っていた「おもちゃくじ」などを販売、昭和に戻れます。

1月31日〜2月26日には「カカオとコーヒー展」を開催、これをテーマにしたライブや種々のワークショップもあります。ぜひご参加下さい。

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<阪急百貨店うめだ本店>ケイ山田さんの作品ファンタジーガーデン

 

阪急百貨店うめだ本店祝祭広場での第二回フラワーショー「春の花を楽しむファンタジーガーデン」は1月4日〜9日の予定で始まりました。主催であるバラクライングリッシュガーデンと連携は長く、1998年東京国際フォーラムでの大英国展への青いケシなどヒマラヤの植物紹介で週一回、新幹線で新鮮なものを数回搬送、東京での広報を兼ねて行なったのが始まりです。

今回の阪急はコマクサ、オオヒラウスユキソウ、ハゴロモキンポウゲ等の高山植物やヘリアンフォラ、ダーリングトニア等の食虫植物のトラフ植え、そして人気者のアガベ,そして展示に奥行きを出すために1910年Charles Sharlandが描いたキューガーデンの絵画を配しました。

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咲くやこの花館ブース

4日には寄せ植えコンテストの表彰式がありました。バラクライングリッシュガーデンの生徒さんの作品で一人では移動不可能な大鉢、力作も多く、関東圏など各地から集められました。同ガーデン代表でスクール校長の山田裕人さん、同ガーデンオーナーのケイ山田さんからの賞、そして咲くやこの花館館長賞も加わりました。6日には私が「英国園芸の世界」のタイトルで、英国そして日本の園芸の背景の違いと、その後の歴史の中での両者の出会い、そしてお互いの文化を尊敬しながら楽しんでいる風景、争いの絶えない世界で演じる植物の役割を映像でお話します。

阪急うめだ本店のリニューアルで9階の祝祭広場を百貨店としては活気的なエンターテインメントを重視した催し物、展示会空間に仕上げた素晴らしいアイデア、そしてコンコース広場のいつもわくわくさせる大ショーケース・・・・、この賭けにも近い百貨店のあり方に、小林一三のスピリットが感じられます(館長の部屋 2013年7月24日)。この劇場型の百貨店の構成は咲くやこの花館でいえば、コンコースは入口付近、売場は熱帯〜極地までの植物、祝祭広場に対してフラワーホール、咲くやのこの構成は元英国王立キュー植物園園長のクレイン氏も感心されていました。見えない部分に重要なことが隠れている、今回もお世話になりました阪急百貨店うめだ本店店長の内山啓治氏はお忙しくて、私の親戚とはいえ、なかなかゆっくりお話ができませんが、機会を見てヒントを頂きたいと思います。

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寄せ植えコーナー

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    咲くやこの花館長賞( 中森ゆか里さま)

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    山田裕人さん 私 中森ゆか里さま ケイ山田さま


昨年末には、三重テレビの取材があり、歌手の小柳ゆきさんへの花の紹介というストリーでご案内しました。また、クリスマスの日には宇部市長の久保田后子さんが宇部市の職員の方とお見えになりました。宇部市常盤公園の温室など植物部分についてリニューアルをされるとのことで、その下調べに来館されました。3時間余り、温室、露地栽培でのあるべき姿を、当館そして宇部のリニューアル計画に重ねてお話をしました。宇部に帰られて数日後、出来るだけ早く常磐公園のリニューアル現場の確認に来て下さいとの連絡がはいりました。

今年は6月に大阪で日本植物園協会の総会が開催され、当館では秋に日本ハンギングバスケット協会のマスター総会や発表会が開催されます。種々の催し物が数珠つなぎになっています。

当館は多くのみなさまの暖かいサポートによって前進していきます。今年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。

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