2017.06.28
淡路島は温暖な環境に恵まれた、農畜産、水産と盛んな地域です。北部の淡路市野島には1999年4月に開校した淡路景観園芸学校があります。6月13日にある委員会に外部委員として呼ばれました。前日に神戸市のしあわせの村で園芸の授業を行いました。そこからは明石海峡大橋や淡路島がよく見えましたが、園芸学校へは舞子のバス停から20分も要しませんでした。
この学校は兵庫県の県条例に基づき、学校教育法に規定されない日本で唯一の園芸実践的な授業を行う学校です。全寮制の大学院的な過程からまちづくりガーデナーコースまであり、調査研究機能も持ちます。教授陣からすると園芸よりは造園よりに思えます。
ここには緑環境学景観マネジメント教授の城山豊氏の存在が、京都府立植物園、そして草津市立水生植物公園みずの森の副園長を経て教授になられました。日本ハンギングバスケット協会の理事もされていて、咲くやこの花館で9月26日~10月9日に開催される同会の総会そして展示会「ハンギングバスケット&コンテナガーデンショウ」の会場責任者としてもお世話になります。
委員会終了後、城山氏の案内でガーデンに向かいました。よく花が咲き白い苞が楽しめるという4mほどの4株のハンカチノキの横を通り、着いたのがエルフガーデンと彼が呼ぶ自然風花壇でした。イギリスでいうボーダーガーデンに近いものですが、より自然に近く管理の手間やコスト削減にも効果を出すものです。高さ50-120cmの植物で地面を覆うことにより、雑草が育つ環境を無くします。また、一年草を減らし植え替え手間を省きます。花よりも葉の形や質感などに注目し、長く見ていても飽きさせない多様な植物の組み合わせにします。オーナメンタルグラスの使用により風にそよぐ様は、時に涼しく、時に風情を感じさせます。支柱を必要としない植物も大切な要素になっています。城山氏の熱のこもった話には、将来を担う人々への提言が沢山含まれていました。色々と反省をさせられた、しかし咲くやこの花館の次が見えてきた場面でした。なおこのAlpha Gardenは365日、日の出から日没まで無料で公開されており、無料駐車場もあります。