咲くやこの花館で9月26日~10月9日に開催される前述のビッグイベントは共催でもある日本ハンギングバスケット協会の会員や当館の職員の手で進められています。日本ハンギングバスケット協会は全国に2000人の会員をもち、地域ごとで研究会やハンギングバスケットマスター資格入手のための試験なども行われています。2年に一度大々的にマスター会や研究会が開始されており、私は神戸、京都会場を見学させていただいたことがあります。研究会はホテルを借り、京都での展示は三十三間堂の境内でと目を見張るものがありました。今年は協会設立20周年の節目でもあり咲くやこの花館の館内、外部庭園を利用して、現状の展示にハンギングバスケット協会会員の作品をプラスして多くの方に御覧いただきます。10月2日(休館日)はマスターの方の勉強会で二百数十名の方が申し込まれているようです。「世界の花とハンギングバスケットの歩み」を私がお話することになっており準備が急がれます。
それに先駆けるように恒例となっている兵庫県の催し物「2017ガーデンコンペヒョウゴ」は9月23日明石公園で始まりました。兵庫県は南北に広く豊岡~淡路の21ケ所にハンギングバスケット、寄せ植えの搬出入場を設けまとめて明石まで運ばれます。初日の23日には300点以上の作品を何度もチェック10名で審査を行いました。区画ガーデン、寄せ植え(一般、ミニ)、ハンギング壁掛け、額縁型プランターと素敵な作品も多く、審査終了後希望者を募り出展作品ガイドを行いました。評価のポイントを聞かれる方、出展者で次回の参考にしたいので問題点などを指摘してほしい、といったことから植物の詳細の質問など皆さん熱心さをひしひしと感じました。咲くやこの花館でも数年間「ハンギングバスケットのあるべき姿」をご紹介するためにツアーを行いました。その際も熱心な方が登場するシーンがあり、頭が下がる思いでした。
咲くやこの花館で第一回ハンギングバスケット展が開催されたのは26年前の1991年11月のことでした。