名誉館長の部屋

ハンギングバスケット(HB)からダイヤモンドリリーに

2017.10.13

9月26日から開催していました「ハンギングバスケット&コンテナガーデンショウ」は10月9日に幕を閉じました。期間中HB制作実演、多肉植物寄せ植え、そして全国から300名余りの方が参加の日本ハンギングバスケット協会のマスター会は講演会、交流会と多彩でした。HBの展示には関西のマスター会員だけでなく、九州から作品を搬入、搬出と車で2往復された方も、また兵庫県宍粟郡の会員からは大量の展示品を制作搬入、ひらかたパークからも植物、器材なども大量にお借りしました。ボランティアでこの展示会を支えて下さった皆様、素晴らしい作品の準備・設営・管理・撤収と計り知れないご尽力に感謝いたします。この期間中の6~9日の4日間は「ムーンナイトガーデン2017」と称して植物を自然な雰囲気のライティングで楽しんでいただきました。こちらは自宅でもライティングに工夫をしている福井清英課長の指示の元、館の職員でセッティングを行いました。4日間にはハワイのフラ、音楽、二胡、木管演奏、そして280人による盆踊りなど毎晩賑わいました。参加いただいた皆様ありがとうございました。

そして10月14,15日は「ダイヤモンドリリーと秋の山野草販売会」、14日13:30-15:00には咲くや塾「ダイヤモンドリリーの魅力」を開催します。横山直樹氏の講習会ですが、午前中には横山氏の栽培するエディブルフラワーのワークショップもあります。

ダイヤモンドリリーは球根植物のネリネの一部やその園芸品種をさします。ヒガンバナとは近縁ですが、別属で南アに分布します。花の上品さから結婚式用の切り花としても人気がありますが、当館では球根の販売をします。350年以上前の話ですが、1659年オランダに球根を運搬していた船がイギリス海峡の英領ガーンジー島近くで難破しました。その際に積み荷の一部が同島の海岸にたどり着き、やがてそこに根付いたのがネリネでした。今も同島で育つネリネは、ガーンジーネリネフェスティバルの主役として、2017年は10月7日~21日の日程で脚光を浴びていることでしょう。私も30数年前に淡路ファームパークのロックガーデンのアフリカ区に輸入をした野生種のネリネを群生させたことがあります。スイセン類の球根は植えっぱなしにすると分球で球根の数が増えますが、養分の取り合いで開花しにくくなります。岩の隙間などに生えるネリネは、鉢植えにして球根が窮屈なぐらい詰まる方がよく開花します。つまり放置状態で花付きがよくなります。ネリネの品種改良はイギリスでは17世紀後半、その後オランダでも切り花用に改良が進みました。涼しさを感じる頃に花茎を天に向けて伸ばす姿、やがて光に当たるとピカピカと輝く花を楽しませてくれます。また人気者ですが入手難の原種シクラメン、15(品)種の販売、山野草の販売もされます。お待ちしております。

 

ハンギングバスケット展、ムーンナイトガーデン

展示会片付け
ムーンナイトガーデン ボトルツリー
ハワイフラ

ダイヤモンドリリーと山野草販売会2017

展示会風景 2017年
展示会風景2017年
ダイヤモンドリリー

原種シクラメン

展示
販売

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