館長の部屋

ダイヤモンドリリーと原種シクラメンが集合

2018.10.12

10月13日(土),14日(日)はダイヤモンドリリーと秋の山野草そして原種シクラメンの販売会が開催されます。また、横山直樹氏による咲くや塾も10月13日です。日本では主にネリネ・サルニエンシス(Nerine sarniensis)の品種群(変異品や人工的に交配したものを)をダイヤモンドリリーと呼びます。ヒガンバナ科の球根植物でアフリカ南部の南ア原産です。ネリネ・サルニエンシスは、日本に93年前、1925年(大正末)に導入されました。サルニエンシスの花色は赤が基本、そしてサーモンピンク、紫、白、ツートンカラーもあり、現在では切り花、ブーケ、そして栽培植物としての魅力があります。同じ仲間で中国原産のヒガンバナ(Lycoris)にはないやさしい色、そして輝きがあります。輝きは花弁の表皮細胞が不規則な形状をしており、それに光が当たり乱反射することで生じます。ダイヤモンドリリーの原種ネリネ・サルニエンシスは真っ赤な花で、南アではメネリス・ツルバギアと学名では呼ばれるタテハチョウ科の蝶が蜜を吸いに来て、花粉を他のサルニエンシスに運搬します(共生)。この蝶は他の花、ブルンスビギア・マルギナタ(Brunsvigia marginata), グラディオルス・カルディナリス、クリプタンツス・グテリエアエ、ディサ・ウニフロラなどに蜜を吸いに行きます。これらの花は全て真っ赤で輝くような色です。(波長570-650nm)、光輝くダイヤモンドリリーの花と一番つながりがある昆虫です。そして花好きな人たちもこの花に魅了されます。

偶然に野生化したネリネ

イギリス海峡にある英領のガーンジー島の海岸には野生化したネリネ・サルニエンシスが生えています。「ネリネ」はギリシャ神話の「海の女神」で水夫や彼らの船を護ります。海岸に育つ植物には相応しいがやや皮肉めいた学名がついています。南アの植物がイギリスで野生化したのは、1659年オランダへ球根を運んでいた船がガーンジー島近くで難破、球根が箱ごと流され、海岸近くにばらまかれ上陸、増殖したと考えられています。そこでサルニエンシスはガーンジーリリーという英名を貰いました。この花を切り花栽培している同島での2018年のガーンジーネリネフェスティバルは10月6日〜20日だそうです。緋色の花の本種を欧州では17世紀初頭より栽培、現在では園芸化が進み数百品種が見られます。

 そして長年作りこまれた原種シクラメンの展示、そしてその苗やダイヤモンドリリー、多種類の山野草の販売も横山園芸、船坂農園、英国シクラメン協会日本支部により行われます。

 ぜひお出かけ下さい。

 

南アのタテハチョウ科のメネリス・ツルバギア(Wikidataより)
ネリネ・サルニエンシスに近い色のネリネ
同じメネリスの好きなブルンスビギア・マルギナタ(2018.9.24当館)

様々な植物の展示販売

原種シクラメンの展示、販売
山野草の販売

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