10月13日(土),14日(日)はダイヤモンドリリーと秋の山野草そして原種シクラメンの販売会が開催されます。また、横山直樹氏による咲くや塾も10月13日です。日本では主にネリネ・サルニエンシス(Nerine sarniensis)の品種群(変異品や人工的に交配したものを)をダイヤモンドリリーと呼びます。ヒガンバナ科の球根植物でアフリカ南部の南ア原産です。ネリネ・サルニエンシスは、日本に93年前、1925年(大正末)に導入されました。サルニエンシスの花色は赤が基本、そしてサーモンピンク、紫、白、ツートンカラーもあり、現在では切り花、ブーケ、そして栽培植物としての魅力があります。同じ仲間で中国原産のヒガンバナ(Lycoris)にはないやさしい色、そして輝きがあります。輝きは花弁の表皮細胞が不規則な形状をしており、それに光が当たり乱反射することで生じます。ダイヤモンドリリーの原種ネリネ・サルニエンシスは真っ赤な花で、南アではメネリス・ツルバギアと学名では呼ばれるタテハチョウ科の蝶が蜜を吸いに来て、花粉を他のサルニエンシスに運搬します(共生)。この蝶は他の花、ブルンスビギア・マルギナタ(Brunsvigia marginata), グラディオルス・カルディナリス、クリプタンツス・グテリエアエ、ディサ・ウニフロラなどに蜜を吸いに行きます。これらの花は全て真っ赤で輝くような色です。(波長570-650nm)、光輝くダイヤモンドリリーの花と一番つながりがある昆虫です。そして花好きな人たちもこの花に魅了されます。