館長の部屋

パロボラッチョの1種、ケイバ・インシグニスに蕾が

2018.10.19

 

2018年4月23日に咲くやこの花館の住民となったケイバ・インシグニス、このメタボな樹の枝に蕾がついているのを植物管理業務の責任者の和田洋介さんが見つけてきました。ケイバの仲間をスペイン語でパロボラッチョと言い、その不思議な形状から自生地で生活をしていたマヤの人たちには天と地中をつなぐ植物として特別扱いしてきました。蕾は緑で、保護色状態、しかも見つけにくい位置にあり、私は8個見つけるのに少々時間を要しました。そうこうしていると、10月16日に宇部市のときわミュージアムの植物係の大上志麻係長から「宇部のパロボラッチョが咲き始めました」と連絡がはいりました。アルゼンチンから同時に輸入された兄弟分ともいえる、宇部市の株の花は写真のようにうすクリームの花にピンクの絵具を刷毛で軽く色付けをしたように見えます。大上さんは「ハイビスカスに見えますよ」,「花は2,3日で茶色くなり、萎んでしまいますよ」と、以前はパンヤ科でしたが最近ではDNA調査でアオイ科に移籍、ハイビスカスの親戚となり、合点がいくようになりました。

私のブログの4月24日の記事にはケイバ・インシグニスについてまとめています。その紹介の一部は「花は径約10cm、5弁、クリーム~黄色で冬の夕刻に咲きます。花にはコウモリなど夜行性生物が訪れ、花粉を運搬します。17種のケイバ属の内7種類は近縁関係にあり種間交雑します。すぐ近くで栽培しているスペキオサ(トックリキワタ)も近縁で花粉を貰うと雑種ができる可能性があります。」です。ケイバ・インシグニスは本来ならクリームの一色のはずですが、ひょっとするとこのピンクのスプラッシュは、トックリキワタ(ケイバ・スペキオサ)の血がと疑いたくなります。夕刻に咲くはずが昼間に咲くとはトックリキワタと一緒とも思えます。咲くやこの花館での開花はまだですが、楽しみです。開花直前にはホームページでお知らせする予定です。

 

ときわミュージアムの開花状態2018.10.16

ときわミュージアムブログより

www.tokiwapark.jp/museum/blog/cat110/post_515.html

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