虫を食べる植物展に続いて写真展「生命の楽園ボルネオ」が始まりました。フォトグラファーの阿部雄介氏の作品120点が、展示室をボルネオの生命観みなぎる空間にしています。ボルネオの熱帯雨林は、生物の多様性のセンターともいうべきでおよそ15000種の植物、約220種の哺乳類、約680種の鳥類、そして数え切れない昆虫から構成されています。植物の世界では種子が親元から離れて飛んでいくフタバガキなど、樹木の幹に隙間を見つけた蘭やシダなどの着生植物、虫を食べるネペンテス、世界最大の花を咲かせるが寄生植物のラフレシア、絞め殺しの木と称せられるガジュマルやベンジャミンゴムの仲間、それぞれの現地での生き方が貴重な写真を通してよくわかります。館内にある熱帯雨林植物室では板根やラフレシアの標本、アブラヤシのプランテーションで破壊された熱帯雨林の現状の写真などもご覧いただけます。doc10599720190801200323