館長の部屋

2018年を振り返って

2019.01.01

 

2018年、地震、猛暑、台風と自然現象に悩まされた一年でした。台風による大温室の屋根の修理は2019年1月中旬には完了するでしょう。一方多くのみなさんに支えられ感謝したいことも数え切れません。その一部を振り返ってみましょう。

変化する咲くや

咲くやこの花館の入り口付近に登場のウエルカムボード、花で囲まれた壁型花壇です。2017年9月の日本ハンギングバスケット協会のマスター会の折に、板壁に鉢植え運搬用のコンテナーを取り付けたものを稲沢範治氏(日本ハンギングバスケット協会兵庫県支部長)が製作され寄付いただきました。人気者になったボードですが、手潅水では十分に根元まで水が回らないので、伊藤商事の潅水装置で自動化が図れました。現在は日本ハンギングバスケット協会理事の林緒利江さんのグループがボランティアで四季折々工夫を凝らして、デザイン制作、苗の調達、植え付けなどを行って下さっています。

2018年は青いケシ(Meconopsis)の年中開花をお楽しみいただきました。多い時には数十株が所狭しと群生状態をご覧いただけました。2019年分も現在-3~-5℃で保存するために、千株余りを温度調整中です。

2018年4月にはケイバ・インシグニス(アケボノキワタ、スペイン語総称パロボラッチョ)が登場しました。大阪のワコーパレットの代表取締役の羽山謙造さまが多くの方に親しんで貰えたらと約3トン、幹回り約5mの巨木を寄贈下さいました。アルゼンチン産のもので、10月29日から次々とクリーム色に赤いストライプ入りの花が15輪咲きました。(記事:館長の部屋4月24日、10月31日)

年中花で飾られるウエルカムボード
2018年に続き2019年も青いケシが楽しめそう
寄贈いただいた巨大なパロボラッチョ

変化する咲くや

大阪中央区高麗橋生まれの実業家でランの愛好家であった加賀正太郎氏の尽力で完成した「蘭花譜」の版画展示を11月から約3ケ月の予定で行っています。イギリスの王立キュー植物園では10月より展示会を開催、キューブックスでは全作品のランの写真入りの分厚い書籍まで出版する熱の入れようです。お膝元の大阪の植物園として加賀氏の功績と日本の版画の素晴らしさを伝えなければと、版画の専門でもある京都の「芸艸堂」をたずね、版木の扱いなどを教えて貰いました。また長年「蘭花譜」を研究され、キューの展示や出版にも協力されてきたNHKのOBの大塚融氏にも情報をいただきました。そして「蘭花譜」は株式会社「智光」の会長の萩原俊彦さまに貸していただきました。ぜひ大阪のパワーで刊行したこの作品をご覧ください。(記事:12月6日) 

 秋の洋ラン展示では、2019年に50周年を迎える大阪愛蘭会のご尽力で、関西のラン専門の6店の方々にもご参加いただきました。少しでもラン好きな方をとの願いから実現しました。

蘭花譜の版画展示
蘭花譜の版画のファイルも販売(当館)
洋ラン展で多種の蘭の入手も

楽しめる咲くやに

カカオとコーヒー展、虫を食べる植物展など多くの方々に助けていただきました。夏休みには名古屋の劇団シンデレラには自然保護のミュージカルを演じて貰いました。(8月10日)関東のUnderleaf Designの大平百合子さんによるネペンテスのワークショップや作品販売がありファンになられる方もありました。  

11月には兵庫県養父市の宿南安枝様から木彫のラビットをいただきました。「ひょうごまちなみガーデンショー」が毎年9月に明石公園で開催されます。以前兵庫県の仕事をしていた関係もあり、花壇、寄せ植え、ハンギングバスケットなどの審査委員長を仰せつかりました。審査の花壇の中に、自然風の構成で趣のある作品の中に2羽のラビットの木彫が遊んでいました。会場で「植物と調和が良いなあ」と話をしましたが、それから半月ほどして持ち主の宿南様から電話をいただきました。「もし咲くやこの花館で飾られるならどうぞ」と、これは厚かましい上、審査員としてもまずい、費用はお支払いするからとお願いしましたが、家に置いているより多くの方に楽しんでいただけるからと。今は冬景色ですが、プチイングリッシュガーデンで入館者の方をお待ちしています。

 2018年、多くの皆さまにご来館いただきありがとうございました。また、展示、催し物に関して随分多くの皆様に暖かいご協力いただきました。全国各地の皆さまに感謝いたします。

ネペンテス+咲くやファンと作者の大平百合子さん
ピーターラビット?
劇団シンデレラの皆さん演ずるボルネオの自然保護のミュージカル

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