名誉館長の部屋

咲くやこの花館30周年記念企画展(Web版2) 園芸界の動き 世界の花博一覧

2020.04.13

園芸界の動き   1990-2000年

1990年(平成2年)大阪鶴見緑地にて「国際花と緑の博覧会」開催(4月1日~9月30日)、期間中約2312万人の入場者がありました。大阪市出展の「咲くやこの花館」は熱帯から極地までの植物を展示、この博覧会のメインパビリオンとして400万人の入館者を迎えました。

 

1990年  蓼科高原バラクライングリッシュガーデンが開園しました。

 

1990年 テクノ・ホルティ園芸専門学校大阪校開校。(2013年3月閉校)

 

1990年~  ハボタンは江戸時代中期に改良されましたが、花博を機会に小型品種など品種改良がすすみました。

1990年5月 月刊誌「ガーデンライフ」最終号 1962年~季刊誌、1971年~月刊誌

 

 

1991年  第1回世界らん展が東京ドームで開催されました。

 

1991年2月 大阪府茨木市の伊藤商事伊藤孝己氏により簡単に栽培できるハンギングバスケットが開発されました。この器材の一般化によりハンギングバスケットが都会を中心に盛んになりました。各地で展示会が開催され始めお洒落な園芸への一歩を踏み出しました。

 

1992年  雑誌BISE(ビズ)創刊号  (2017年1月25年間106号で廃刊)

 

1993年 (平成5年)雪国に温室植物園が(富山中央植物園1993、福井総合植物園1994、新潟県立植物園1998)

 

1995年頃イングリッシュガーデンブームが始まりました。

 

1995-8年ハーブの書籍出版盛ん

 

1996年 プランタがコンテナの呼称に (~1994プランタ)

 

1996年  日本ハンギングバスケット協会が設立しました。

 

1996年  マルモ出版から『マイガーデン』創刊。

 

1997年 大阪ドームにて「大阪国際らん展‘97」を開催。

 

1997年 流行語10選に「ガーデニング」が選ばれました。今迄の園芸がガ—デニングに変化しただけではなく、お洒落を伴う表現に変化しています。

 

1998年(平成10年)『趣味の園芸』創刊25周年の読者の選んだ植えたい記念樹ベスト25の内1位はハナミズキ、新しいもの好き、舶来好き、ブームにのりやすいのが分析理由。

 

1998年 テクノ・ホルティ園芸専門学校東京校開校。

 

1999年 昆明国際園芸博覧会

1999年 兵庫県立淡路景観園芸学校開校。

 

1999年 ガーデニングブームのピークを迎えました。家計調査年報では「園芸品・同用品」の支出が減少、ブームに踊った人が手を引き、不景気も拍車をかけました。

 

1999年 出版界も園芸から手を引き始めました。

 

2000年(平成12年)淡路花博ジャパンフロラ開催。

 

2000年 宝塚市山本にあいあいパークがオープン、宝塚市が地域のもつ植物栽培技術を集結、花卉樹木産業振興のために動きました。これにより花を求めての各地からの愛好家が定着。

2000年3月~2001年3月 週刊園芸百科「フラワーオアシス」小学館より出版

1990年 蓼科高原バラクライングリッシュガーデンが開園
1999年 昆明国際園芸博覧会
1991年ハンギングバスケットが盛んになり始めました。

園芸界の動き   2001-2010年

2001年(平成13年)「レジャー白書」によると園芸人口は約3990万人。

 

2001年 有明ビッグサイト、鶴見緑地での954名の調査ではイベント参加者に家庭園芸のきっかけを質問、No.1花や緑に興味、No.2家を美しく飾りたい、No.3手軽に楽しめるから。

 

2001年 サントリー株式会社『2001年ガーデニングレポート』2001年2月調査、首都圏在住の30~40代主婦を対象に育てた花の楽しみは? No.1家の外から見える所に飾りたい、No.2部屋に置いてインテリア気分、No.3エクステリアとコーディネートという結果でした。対象者に偏りがあるものの、楽しみ方に時代を反映したものがあります。

 

2002年 第1回サンシャイン・クリスマスローズの世界展開催されました。

 

2003年(平成15年) 宝塚ファミリーランド閉鎖(4月)後、その敷地の一部にポール スミザー氏によるイングリッシュガーデン「宝塚ガーデンフィールズ」を9月にオープンしました。(2013年12月閉園)

 手塚治虫記念館北側の約9200m2部分<宝塚ファミリーランド時代からの施設である温室などを利用したイングリッシュガーデンなどがあったエリア>を阪急電鉄から宝塚市が購入し、2020年オープンで文化芸術センター・庭園の整備を。

 

2003年 大阪松坂屋で毎年開催のラン展が最終回を迎えました。

 

2004年(平成16年)浜名湖花博(しずおか国際園芸博覧会「パシフィックフローラ2004」)開催されました。

 

2004年 サントリー「青いバラ」開発

 

2006年 神戸花鳥園が加茂元照氏により開園。

(2013年11月経営悪化を神戸新聞が発表 2014年~神戸どうぶつ王国に運営権が移る) 

 

2006年 世界バラ会議が大阪鶴見緑地を中心に開催されました。

 

2008年3月(平成20年) 「花育」が話題に。花卉業界団体や卸売業者らが全国花育活動推進協議会を発足、普及活動が本格化した。但し2011年以降は活動休止状態で各地の団体が推進。 

 

2008年10-12月『風のガーデン』倉本聰作TVドラマ放映

 

2009年 北海道ガーデン街道が登場(北海道の代表的な美しい8つのガーデンが集中している、大雪~富良野~十勝を結ぶ全長約250kmの街道)

 

2009年 花苗の販売が不調

 

2009年 サントリー作出の「プリンセチア」が日本フラワーオブザイヤーで「最優秀賞」を

 

2009年~日本の庭木(マキ、モミジ、ツバキなど)を中国が爆買い、輸出が始まります。 中国などアジアでは富裕層が郊外に別荘を建て、観賞用の庭木を植えるのが流行、財務省の貿易統計によると、2018年1~9月は盆栽や庭木を含めた植木の輸出総額は88億円にのぼり、17年までの5年間の3.5倍に増えました。輸出向けは樹齢が100年を超える庭木が多く、産地価格が100万~200万円、因みに日本国内の庭木の価格帯は5万円以下がほとんどです。

 

2010年 上海国際園芸博

 

2010年頃 塊根植物(コーデックス)のブームが始まる

 

2010年10月ハウステンボス「ガーデニングワールドカップ2010ナガサキ」開催

      以降、「花の王国」なども開催

2002年 第1回サンシャイン・クリスマスローズの世界展開催
「宝塚ガーデンフィールズ」を2003年9月にオープン。(2013年12月閉園)2020年オープンで文化芸術センター・庭園の整備
2008年10-12月『風のガーデン』倉本聰作TVドラマ放映

園芸界の動き   2011-2020年

2011年 野菜苗の伸びは大きく2007年に対して160%で高成長をしています。食の安全性なども影響している。

 

2011年 種だんごが東日本大震災以降流行

 

2013年7月(平成25年)阪急阪神ホールディングスが「宝塚ガーデンフィールズ」を2013年12月に閉園の予告をしました。そこで数団体が存続の希望や、宝塚市に購入を嘆願するという事態になりました。そこで「日本植物園協会」や「宝塚植物園 を未来につなげる会」などが共同で「見つけよう植物園の魅力」という タイトルで7月20日にソリオホール(宝塚市)でシンポジウムを開催しました。最終「宝塚ガーデンフィールズ」の一部を宝塚市が購入して緑を残し美術館(開館2020.4)を新設することに。 

 

2013年11月;オータム・イン・植物園 2013 「コケはじめ」.京都府立植物園(京都)

 

2015年頃 ヤマアジサイの変異数百品種が四国、九州、韓国より、増殖株の販売が始まりました。

 

2015年頃~ オリーブ、ボトルツリ―、パロボラッチョなどの巨木輸入が始まる。

 

2015-17年 多肉植物のハオルチアの盗難事件(全国での被害9640本、15億8280万円未遂分を含むオークション相場:2017年4月9日 日本ハオルシア協会まとめ)

 

2017年 京都府立植物園で「第1回シダと着生植物展」

 

2017年1月「寄せ植えギャザリング・メソッド」新刊発売、ギャザリングが一部で流行。 

 

2019年 苔を扱った図鑑、雑誌などの出版ラッシュ。

 

2019年 パルダリウムPaludarium、コケリウム、キノコリウムが流行の兆し 宝塚市山本のガーデンセンター陽春園ではパルダリウム材料コーナーやパルダリウムカフェが登場。

 

2019年 北京園芸博

2015年頃 ヤマアジサイの変異数百品種が四国、九州、韓国より、増殖株の販売
2015-17年 多肉植物のハオルチアの盗難事件
2019年 パルダリウムPaludarium、コケリウム、キノコリウムが流行

世界の花博一覧

1960年 Floriade Rotterdam オランダ

1963年 IGA Hamburg ドイツ

1964年 - Vienna オーストリア

1969年 - Paris フランス

1972年 Floriade Amsterdam オランダ

1973年 IGA Hamburg ドイツ

1974年 - Vienna オーストリア

1980年 - Montreal カナダ

1982年 Floriade Amsterdam オランダ

1983年 IGA Munich ドイツ

1984年 Festival Garden International Liverpool 英国

1990年 国際花と緑の博覧会 大阪 日本

1992年  Floriade Zoetermeer オランダ

1993年 IGA Stuttgart ドイツ

1999年 Festival Garden International 昆明 中国

2000年 淡路花博ジャパンフロラ

2002年 Floriade Amsterdam Haarlemmermeer オランダ

2003年 IGA Rostock ドイツ

2004年 パシフィックフローラ 静岡 日本

2004年 2004 Nantes Floralies Nantes フランス

2005年 Florissimo Dijon フランス

2005年 BUGA Munich ドイツ

2006年 Ratchaphruek Flora Royal Mai Chiang タイ国

2006年 Shenyang 瀋陽 中国

2006年 Euroflora Genova イタリア

2007年 BUGA (Gera) ドイツ

2008年 int Floralies des Jardins Les Quebec カナダ

2008年 int Fleurs en Quebec Quebec カナダ

2009年 Buga Schwerin ドイツ

2009年 ガーデンショー&浜名湖フラワー 静岡 日本

2009年 Floritopia Korea Kkotji 韓国

2010年 Exposition Horticulture and Garden International Taipei 台北 台湾

2010年 上海国際園芸博

2011年 Exhibition Horticultural International 西安 中国

2011年 Buga Koblenz ドイツ

2011年 Euroflora Genua イタリア

2011年 Ratchapruek Flora Royal Mai Chiang タイ国

2012年 2012 Floriade Venlo オランダ

2013年 2013 Expo Garden International Bay Suncheon Suncheon 韓国

2014年 2014 Exhibition Horticultural International Qingdao Qingdao 中国

2016年 Antalya Expo Antalya トルコ

2016年 2016 Exposition Horticultural International Tangshan Tangshan 中国

2018年 台中世界花卉博覧会 台湾

2019年 IGA Munchen ドイツ

2019年 北京園芸博 中国

2021年 カタール ドーハ

2022年 Floriade Amsterdam  オランダ

2024年 ポーランド ウッチ

2027年 横浜国際園芸博覧会 日本

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