名誉館長の部屋

興味深い花々や催し物が

2022.03.23

咲くやこの花館も花の盛りに

ミスミソウ、セツブンソウ、フクジュソウ、ヘレボルス(クリスマスローズ類)など春の前触れを知らせてくれる草花がひと段落、いよいよ桜の季節を迎えます。咲くやこの花館でも日ごとに開花植物の種類が増してきています。4月5日(火)~17日(日)は人気のサボテン展(狂仙会会長:村主康瑞氏)、4月8日(金)~10日(日)は世界でも珍しいスミレだけの展示会(スミレ愛好会会長:井上哲雄氏)、そして山野草展も開催されます。今回は大阪山草会(会長:鱧谷宏氏)の展示で、咲くやこの花館では初出展となります。ぜひ「咲くやこの花館」でお楽しみください。

 

開花中、インド原産、仏教の3聖木、マーヤー夫人がこの花を持ち上げると、右わき腹から釈迦が誕生したと。
開花中。アンチュウサ・ケスピトサ、ギリシャのクレタ島の高山に見られます。 ムラサキ科。
クロウネア・カピテラ 開花中。マメ科、ベネズエラ~ブラジル原産。

花博記念協会設立30周年記念フォーラムに城山館長が

同協会の記念フォーラム「花のある新しい暮らし」が3月24日13:00~16:00にZOOMで開催されます。登壇者は

尾室 義典:農林水産省農産局園芸作物課花き産業・施設園芸振興室室長、

林 孝洋:近畿大学農学部教授、

城山 豊:咲くやこの花館館長(14:25~14:55)

パネルディスカッション (15:00~16:00)コーディネーター 須磨 佳津江:キャスター・ジャーナリストです。詳細やお申し込みは下記まで。

https://www.expo-cosmos.or.jp/main/30anniversary/20220324forum/index.html

 

結実状態、世界1重いフルーツとされ約35kgにも。英名ジャックフルーツ。
開花中。インドネシア~フィリピンの高地に見られる着生シャクナゲ。暑さや寒さに弱い。
開花中。パキポディウム・ホロンベンセはマダガスカル原産。

大阪市立自然史博物館の特別展「植物」が4月3日迄

大阪市立自然史博物館の特別展「植物」が4月3日迄

2022年1月14日にスタートした特別展示は、昨年、東京の上野の国立科学博物館で開催されたものが引き継がれています。大阪での生きた植物の展示は咲くやこの花館が行っています。食虫植物、乾燥地植物、ティランジアなどです。標本、資料、解説や図録などは博物館で、生きた植物は咲くやこの花館など植物園をご利用下さい。このような展示会での相互乗り入れは年々増加をしています。1998年東京国際フォーラムで開催の大英科学博物館展では青いケシなどヒマラヤの植物展示を週1回の入れ替えで展示、2007年国立科学博物館での特別展「花」には咲くやこの花館のプヤ・ライモンディの標本、ショクダイコンニャクのレプリカなどが美術品専用車で運ばれました。2021年12月~22年1月の当館での「きのこ展」では国立科学博物館、大阪市立自然史博物館、群馬県立自然史博物館、公益財団南方熊楠記念館、鳥取県立博物館、和歌山県立自然博物館や高等学校など多数の団体や個人のご協力に支えられています。このような相互乗り入れは、関係者の学びのチャンスであると同時に、各施設の所蔵品の無駄のない公開となります。無論貴重な品目が多く、慎重に扱う必要がありますが、各施設の進化となり、充実感、新鮮さを来館いただいた皆様には味わっていただけると思います。

特別展「植物」はまもなく終了に、詳細は下記のアドレスまで。

https://plants.exhibit.jp/outline

「植物」の特別展展終了間近・・
咲くやこの花館から持ち込まれたキソウテンガイ、大株は移動で枯死するため、鉢植えの小株を展示。
テイランジア(エアープランツ)の自生地風展示。

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