2022.09.14
2010年ころから始まった多肉植物、塊根植物(コーデックス)愛好ブーム、サボテン、ハワーシア(ハオルシア、ハオルチア)、パキポディウム、小型のアガウェ(アガベ)も含まれていました。アガウェはアオノリュウゼツランと呼ばれるアガウェ・アメリカナやアガウェ・サルミアナ・フェロックスは当館でも何度か開花、アガウェやタケなどは長い時間をかけて開花する一回結実性植物の名称で扱われます。アガウェの仲間をセンチュリープラントと英語で呼ばれるのも、開花までに長い時間を要するからです。1世紀までも時間を要しないですが、前記2種は50年~70年を要することも多く、マストと言われる花茎が中央部から上がり始めると、根元にあるロゼット状の大きな葉の養分を花茎に移していきます。子孫をつくる花のために厚みのあった葉がうすくなり数メートルの高さに花芽をつくります。そのまま咲きそうな勢いですが、冬には休止、春になっても動きません。暑くなり始めると慌てたように写真のように枝が展開、多数の花芽をつけます。花は下部から1ケ月以上かけて上部へと咲き進みます。その株は一生を終える生き物の宿命を表現するかのように、種子や時には根元にひこばえを残して、枯れ進んでいきます。
アオノリュウゼツランは咲くやこの花でも今年開花しましたが、姫路市の郊外のご高齢の奥様のお宅でも花が咲きました。ご主人は花を見ないで昨年他界されましたが、せめて車いす生活のお母さんに高所に咲く花を近くで見せたいと、娘さんがTVの探偵さんにお願いされ、その願いが叶いました。そこで、私も植物の詳細をということで姫路から播但線に乗り現場に向かうことになりました。放送は9月16日(金)11時17分からの(朝日放送)予定だそうです。