2022.10.31
10月24日、(株)ワコーパレット社長の羽山謙造様より寄贈いただきましたパロボラッチョに1輪目の花が咲きました。蕾はまだ10個以上あります。花は昼過ぎに開き始めます。パロボラッチョはケイバ(Ceiba)類の多くを指すスペイン語です。2018年4月23日に咲くやこの花館にケイバ・インシグニスの名前で到着しました。ところが、その年の10月に開花しましたが、インシグニスの特徴である夜咲き、クリーム色ではなく、昼咲きでクリーム地に赤のスプラッシュがはいった花でした。同時にアルゼンチンの同じ場所から輸入された宇部市のときわ公園の温室の花も似たようなものでした。ということで、野生状態でトックリキワタ(Ceiba speciosa)などと自然交雑したものと想像が出きます。当館にこのケイバが到着して以来、秋篠宮殿下とお逢いするたびに、このケイバの話しが出ていました。2019年12月には当館のケイバをご覧にお出で頂きました。そしてVIPルームで約80分、日本植物園協会の岩科司会長にも加わっていただき、パロボラッチョ談議が始まりました。乾燥地植物のお好きな秋篠宮殿下は、ご自身でも当館のものより大きいボトルツリーやケイバを育てていらっしゃいます。南米での野生やインドネシアでの栽培品の話しも出てきましたが、最後まで結論は出ませんでした。そこで何とか自然交配など系統的なことをみんなで調べていこうとの話でお別れしました。(花は明るい方に向いて咲くケースがあり、ご覧頂きにくい場合があります。)
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